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大根の主な害虫と被害症状:世界的な総覧

概要

本報告では、世界の大根(Raphanus sativus)栽培において主要とされる昆虫害虫および病害を整理し、特徴的な被害症状を解説します。大根は発芽から収穫まで、葉部害虫と根部害虫の両方のリスクを受けます。

昆虫害虫

1. タバココガネ(Phyllotreta属)

  • 被害:成虫が子葉や本葉に小さな円形の食害孔(ショットホール)を多数開ける。発芽直後の集中被害で生育が停滞し、立ち枯れや株数不足を招く。
  • 分布・特性:アブラナ科作物の初期害虫として広く認識され、大根でも頻出する。

2. 根蛆・コナガ(Delia属)

  • 被害:幼虫が根部を食害し、褐色の食害孔や腐敗、商品価値の低下を引き起こす。地上部では萎凋や根の肥大不良が見られる。
  • 分布・特性:冷涼多湿の条件で発生が増加し、大根を含むアブラナ科根部作物の重要害虫である。

3. アブラムシ(Myzus persicae など)

  • 被害:葉裏に群生し光合成を阻害、ウイルス媒介の恐れがある。甘露によるすす病で外観品質が低下する。

4. カットワーム・オオタバコガ

  • 被害:幼虫が地表付近の茎を切断したり葉を食害し、発芽直後に不揃いな欠株を生じる。

主要病害

根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)

  • 被害:根の腫大・変形により肥大不良となり、重症圃場では収量が大きく減少する。

べと病(Hyaloperonospora parasitica)

  • 被害:葉に黄色斑が生じ、葉裏に灰色の菌糸が発生。落葉により根の肥大が阻害される。

出典

アブラナ科根部作物の害虫管理に関する各国の普及資料、大根(Raphanus sativus)の害虫総説等に基づき整理した。

AGRROpenDeepResearch